SRE NEXT 2020 という、国内初の SRE に特化したカンファレンスで基調講演をご依頼いただいて、「Webサービスを1日10回デプロイするための取り組み」を話してきました。
これまでいろいろ発表はしてきましたが、基調講演というのは初めてで、さて何を話したほうがいいのか悩みました。とはいえ自分は基本的に技術でなにかを解決する話しかできないので、かなり現場寄りの話です。いつもどおり。
時間の関係でいろいろ省略した部分があるのですが、懇親会で聞かれた CircleCI に移行して増えたコストの話については LobiのCIをJenkinsからCircleCIに移行したはなし - KAYAC engineers' blog にあるとおり
数万円程度だったCI関連費用は、およそ2倍の十数万円になりました。
ぐらいなので、Jenkins サーバのお守りに掛かる諸々のコストがなくなったことや、体験の向上を考えると見合った投資だろうと思っています。
一日参加して、どれもいい発表だったのですが、印象に残った発表の感想を軽く書いておきます。
- 基調講演 分散アプリケーションの信頼性観測技術に関する研究
- まさに NEXT を見据えた研究で、オープニングに相応しい内容でした
- パフォーマンスを最大化するための SRE のオンボーディング事例
- どんなに人を集めても力を発揮できる受け入れ体制がないと何もならないので、組織的にそこを改善していくのは重要ですね
- ZOZO MLOps のチームリーディングとSRE(Engineering)
- まずひとつリリースまで持っていく、次にそれがまぐれでないことを証明するために複数で成功させる、というチームとしてのミッションが明確で、こういうリーダーの下で働けたら楽しいだろうな、と思わされました
- 最後は技術で殴る必要がある (物事を解決できないで理想だけ語っても意味がない) というのもまさにその通り
懇親会でもいろいろな人と話ができて楽しかったですね。でもみんなもうちょっと野菜食べたほうがいいと思います。(この写真は懇親会終了時)
バーニャカウダの不人気さがすごいので世のSREはもっと野菜を取ったほうが良いのでは #srenext pic.twitter.com/2PmLkP1mRC
— fujiwara (@fujiwara) 2020年1月25日
最高に楽しいカンファレンスでした。運営の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!