YAPC::Hiroshimaに参加して、登壇して、アフターイベントのキーノートをしてきました #yapcjapan #yayapc

blogを書くまでがYAPCということで、帰路の新幹線で書いています。

2024年2月9,10日に行われた YAPC::Hiroshima 2024 に参加し、応募したトークが採択されたので登壇し、翌11日に行われたYAPCアフターイベント YAYAPC::Hiroshima オフラインだからできる話 でキーノートを依頼していただいたのでスピーカーを務めてきました。

前回の YAPC::Kyoto 2023に参加しました #yapcjapan - 酒日記 はてな支店 ではトークを応募しないで参加したことに後悔したので、今回は応募して本編で40分、更にアフターイベントで40分と沢山発表させて頂きました…ありがとうございます。

YAPC::Japanになってから過去最大の参加者数、スポンサーも過去最高、初参加の人もたくさんということで、2006年のYAPCから参加している古参(老人)としても大変嬉しいです。

聞いたトークの感想

  • Introduce Hono v4!!!!
    • 今やスーパーハッカーという言葉がぴったりなyusukebe氏。中学生がプロジェクトに何人もいるのがとてもよい。サーバーサイドからWeb standardsで攻めていくというのがほんとわくわくしますね
  • キャッシュバスターズ
    • 実のところキャッシュなしでは現代のCPUもOSもまともに動かないわけで、キャッシュは麻薬ではなくパフォーマンスのためには必須の技術、ただ間違った使い方をする人が多いだけ、なのでバスターすべきは間違った使い方のほう
    • 結局あなたの実務の要件を見て適切にやれ、という話になっちゃうのが難しい(断言できない)ところですよね
    • 個人的にはキャッシュは「作る」のは簡単だけど「消す」ほうが100倍難しいから、消し方を考えてから作れ、という話をよくします
  • 入門EOL対応 ~SREが鉄板の流れ全部見せます編~
    • 年中EoL対応をやっている身として興味深く聞きました。「モチベーション高くやる」方法を意識的に実施しているのが素晴らしかったです
  • What You Like May Not Be for Someone オープンソースアクセシビリティ
    • 自分がこれまで関わっていたサービスは正直なところアクセシビリティにことを考えていないものが多かったなあと反省しきりですね。原理や規則に従っているかどうかも大事ですが、実際に支援技術を使って問題があるかないかを確認するのがもっと大事、という話を受け取りました
  • Go to Cloudflare Workers ~ 移行から 0.5 年以上運用する
    • 筋がよいので使いたい、けどまだまだ周辺が未成熟な技術を腕力でどうにかしていく、整備された道だけではなく自分で荒野を切り拓く話は大好きです。高速道路に乗ると快適ですけど、それだけじゃつまらないですからね
  • 経営・意思・エンジニアリング
    • 途中から、最後のほうだけ聞きました。自分の後ろで誰も責任を取ってくれないところでは最後は意思の力、そうですね…
  • 新任エンジニアリングマネージャーのための「ぼうけんのしょ
    • 目標設定が苦手という人が多い話、これは人から設定しろと言われた瞬間にやる気をなくすやつなので、内発的動機をいかに引き出すかなのかなと思って聞いていました。自分の場合、ランニングの目標は誰にいわれるでもないけど自分で作って、それに対する練習プランを立てたりしちゃいます
  • 非同期な開発体制を支えるドキュメント文化
    • ドキュメント、型があるのいいですね。守破離というか、型がないところにドキュメントを書くぞ!とという意気込みだけがあっても、試行錯誤に耐えられなくて爆発四散しがちです
  • 好きな技術《コト》で、生きていく技術
    • 人生の大半をどうせ仕事が占めるのであれば、どうせなら面白くやったほうが得、そのためにはという話。自分の場合、技術選定は実績があるやつを7,80%、新規で面白そうなのを2,30%ぐらいの配分を意識しています。実績は読めるので爆死しづらいし、新規でよいことは次に取り入れて悪いところは捨てて、を繰り返すことで代謝しつつ前に進めるのでは、という持論でやってます

キーノート

1998年に仕事を始めて、会社の先輩に「とほほ」という凄いページがあるからそこで勉強するといいよ、といわれてそこで学びつつ、ラウンジ(掲示板)で数年常連をやったりしていた身としては、とほほさんにはキャリアの最初からお世話になりっぱなしでした。

淡々とやっていることを紹介しているだけなのに超人にしか聞こえない、息をするように、という言葉そのものでしたね…

自分のトーク

speakerdeck.com

作ってから5年(前身のmirageからだと10年近く)、ずっと仕事で便利に使っているミドルウェアの話でした。懇親会で話を聞くと、まだまだ検証環境が固定でn個あるのでそれの奪い合いになってます、みたいな現場も多いみたいですね。そういう環境に、何かのヒントになれば幸いです。

SREやインフラ領域だと既存のソフトウェアをどう使うかという話になりがちですが、使うだけではなく書くことで、ソフトウェアの力で解決できるところはしていきましょう、というメッセージでもあります。

懇親会

5年ぶりの懇親会、大変楽しかったです!

懇親会のYAPCビールと舟盛り

アフターイベント YAYAPC

YAPC本編は前夜祭と本編1日ですが、今回はアフターイベントYAYAPCが企画されました。公開されるイベントというのはどうしても公開可能な事例しか選ばれない(それはそう)なので、広く公開するにはためらわれるけど面白い話、限定のイベントです。そして、そのイベントのキーノートをkobakenさんに依頼して頂いたので、僭越ながら務めさせて頂きました。

当然イベントの内容はここで公開できないんですが、みなさんそれぞれの現場でそれぞれの戦いをしているんですよね。生き様だなあ、と思いました。めちゃくちゃ楽しかったです。またやりたい、というかやるなら個人でもスポンサーしたいです。

キーノートのスライドはこれもまた公開できないのですが、最後の1ページだけ載せておきますね。

YAYAPCキーノートのスライド(最終ページ)

おまけ

広島滞在中の走行距離は合計22.3kmでした